ブラックジョークとして楽しむ、日本では

例えば日本では、大人が楽しむためのブラックジョークな本です、と。そのように紹介しておかないと、真に受けたモンペの皆様にそれはそれはひどい訴訟を起こされてしまうのではないか。そんな余計な心配までしてしまう。

子どもが体験するべき50の危険なこと」では、雄大な北米大陸の国立公園などで元気いっぱいに育れられ大人となった著者が、親に感謝しつつ、今度は自分の子供もそういう生命力にあふれる人間に育てようと、その具体策を考え、スクールを創設した。そのノウハウをまとめたのが本書。

あくまで、親は「大人」、という前提である。

しかしながら、若手社員が上司の飲み物に一服盛って刑事事件に発展いたしました、MRが合コンで商品の薬を女性に盛る常習犯だったということをTwitterで同僚に暴露されて司直の手が入りました、なんてニュースが日常的に報道されるような東洋の不思議ちゃんなわが国にあって、その「大人」の前提に大きなクエスチョンマークを付けたいのは、あなただけではない。

本書は、そのまんま邦訳して、よかったんだろうか。

邦訳版20番「ノコギリを使おう」は原書では「鉄道の線路で1セント玉をつぶそう」だったそうだ。その他の項目は審査の末に問題無しとされたということ。

子供がちょっと背伸びして読みたくなるような雰囲気。子供が夏休みの日記のように記入する欄が付いている。この本を大人が、あんまり吟味せずに子供に丸投げして、あとはやっとき、なんていうのが絶対に起こらない、なんていうのも随分と能天気な話である。あちらは日本とは比較にならないぐらいの訴訟社会。そのスクールも、危険を回避するために厳重なコントロール下で授業は進められるのだろうし、事前に免責契約など親御さんにサインしてもらっておくのだろう。

この本は、大人が読む本です。エッチじゃないけどR指定です。内容を参考にするかどうかは、親が決める。自己責任で。

  1. 07:子供が車を運転してはいけません。
    ※日本には人がいない広大で平らな土地を持ってる人はあまりいません。
  2. 09:ポリ袋爆弾を作ってはいけません。
  3. 14:電子レンジに変なものを入れてみてはいけません。
  4. 15:走っている車から物を投げてはいけません。
  5. 36:友達に毒を食べさせてはいけません。
    ※塩辛いクッキーは毒と呼びません、日本では。
  6. 40:ミツバチの巣をみつけるのは今の時期はやめときましょう。
    ※それは多分スズメバチ。素人さんの手に負えない事態となります。
  7. 45:火遊びをしてはいけません。
    ※火を使う実験は大人の人と。大人の火遊びは大人になってから。

他にも、高いところから落ちてみてはいけません、なんてのもあるのだけど、受身とか五点着地法とか、そういう訓練としてなら、然るべき制限つきでアリなんだろう。

ま、こんなことでマジになってカリカリ怒ってたら、身体が持ちません、ユーモアを楽しむ心の余裕が欲しいところ。晴れの日はアウトドアで野性を取り戻す。そして雨の日は情操を養う。ということで、さあ、今日は平塚市図書館に行きましょう。